桁違いの契約に、朝から騒然だった。侍ジャパン井端弘和監督(48)が10日、さいたま市内で野球教室に参加した。「ここにきたら一瞬で話題ですよ」。大谷の1000億円超えの大型契約のニュースで持ち切りとなり「それだけ稼げる職業であるということを、大谷選手によって子どもたちがどんどん認識する。日本人の大谷選手がトップになったというのは誇り。日本の野球界がまた盛り上がる」と受け止め、野球界にとっても歓迎した。

だからこそ、磨けば光る原石を目の前にして、思わず声を掛けた。約120人の小学生が参加した野球教室で、未経験ながらひときわ光る身のこなしに目を付けた。トランポリン経験者で、野球をやるか迷っているという少年に「グラブあげるから(野球)やるか?」と“スカウト”した。「身のこなしが抜群。バランス良く投げて、捕ったりできるというのは、いい才能を持っているなと。そこは勧誘じゃないですけどね。必死ですよ」と、金の卵を野球の道へ促した。

井端監督自身、U15世代の監督を兼任しており、野球界の裾野拡大を強く意識する。来年11月はプレミア12、26年3月にはWBCが開催される。野球人として、最高のロールモデルとなる大谷に「ケガだけ十分気をつけて、1年でも長く現役をプレーを続けて欲しいなと思います。日本の子どもたちに素晴らしいパフォーマンスを見せてもらえれば」とエールを送った。【栗田成芳】

○…侍ジャパン吉見投手コーチも、大谷の大型契約に驚いた。「夢がありすぎますよね。お金じゃないと思うんですけど、あれだけ活躍すればあれだけ評価をしてもらえるんだということが、分かった人もいると思うので」。今月上旬まで台湾プロ野球・台鋼ホークスの臨時コーチを務め、来年は11月の「プレミア12」連覇を目指す井端ジャパンを支えていく。