実戦デビューの阪神ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が超速けん制で球場を沸かせた。
中日とのオープン戦(北谷)に4回から2番手で登板。一瞬の隙を逃さなかった。空振り三振を奪った直後の1死一塁。次打者が打席に入りかけたタイミングで、すかさずけん制を入れた。一塁走者宇佐見は慌てて戻ったが、タッチアウト。ざわつきの後、球場からは自然と拍手が起こった。
「サインではないよ。自分でアウトにできると思ったから、本能で投げたんだ。ランナー見た時かな。いけるなと思ったんだ」
内野手としてメジャーデビューした経歴を持つ右腕の嗅覚だった。前日24日にはフリー打撃で柵越えも披露。他球団のスコアラーも視察する中、この日もブルペン投球だけでは分からない武器を、またチラリ。岡田監督は「あんなん見せんでええのにな」と笑った。
マウンドでは安心感が漂う。先頭打者こそ四球で出塁を許したが、球数を重ねるごとに本来の姿を見せた。スライダーなどを駆使しながら、1回無安打無失点。最速は153キロを計測した。「後悔しないように、その日に出せる物は全て出し切ろうという感覚でいる。現段階では100パーセントと言える状態だね」。投球面でも高い仕上がりに胸を張った。
指揮官も「最初から入れる選手やから、そんなんもう。ただうまく開幕にな、合わせるようにこっちはやるだけやからな」と実力はすでに認めている。このままいけば、勝ちパターン入りが確実だ。今後は対戦球団のリーグを問わず、実戦を重ねていく方針だ。「まだまだシーズンに向けて時間もある。1日1日を大切に、さらに(状態を)高めて準備していきたいよ」。強力ブルペン陣の中心となるべく、調整を進めていく。【波部俊之介】



