新婚ほやほやのルーキー右腕が、記念のプロ1勝だ。オリックスのドラフト5位高島泰都投手(24)が、自己最長の5回を1安打無失点で初勝利。お立ち台では衝撃の告白だ。
「8月4日に入籍したんで(ウイニングボールは)奥さんにあげたいです」
スタンドの女性ファン、オリ姫からは悲鳴交じりの歓声が上がった。端正な顔立ちで、ファンの間では社会人の所属先とリンクさせ「王子から来た王子様」と話題になっていた。
お相手は同い年の一般女性。社会人1年目に知人の紹介で出会った。「遠距離なんで、(勤務先の)東京から毎朝応援してくれる。それを力に。励ましの言葉をくれたり、自分1人じゃないのはすごい大きかった」と明かした。
結婚後初のマウンドは、持ち味を存分に発揮した。カットボール、ツーシームと横に動かす球のほか、チェンジアップでゴロの山を築いた。「低めに集めることを意識した」。15アウトのうち11個をゴロで奪った。リリーフで開幕1軍入りも、先発も今回が5度目。あらゆる場面で投げた17試合目で手にした白星だ。
「真っすぐも変化球もしっかりと投げ切ることができていた」。滝川西(北海道)で甲子園出場も、控え投手だった。明大では準硬式出身と異色の球歴。大学ではスポーツショップやタピオカ店でのアルバイト経験もある。そんな雑草右腕がチーム2カ月ぶりの同一カード3連勝に貢献。「1勝の重みは(5回途中降板した)プロ初先発の時に知った。うれしいけど、次に向けてやっていかないと」。二人三脚でプロの道を歩んでいく。【大池和幸】
◆高島泰都(たかしま・たいと)1999年(平11)12月3日、北海道赤平市出身。赤間小時代に赤平レッドレイズで投手兼遊撃手として野球を始める。滝川西では3年夏に2番手投手として甲子園出場。明大の準硬式野球部で全国ベスト4、王子でも都市対抗4強に貢献。遠投110メートル。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。
▽オリックス中嶋監督(プロ初勝利の高島に)「自分の持ち味を出して投げてくれた。(先発、救援と)どちらでもいける投手。今回はしっかり先発の仕事をしたかなと思う」



