仲間の思いも背負い、もう1度、福岡から。DeNA東克樹投手(28)が復帰登板で貫禄の投球を見せつけた。毎回の10安打を浴びながらも7回1失点。「自分らしく粘り強い投球ができた」とうなずいた。
12日のCSファーストステージ初戦で左太もも裏を肉離れ。急ピッチで復帰し、「足がちぎれてもいいぐらいのつもりでした」と投内連係でも恐怖心を振り払って走った。左足に負担をかけないため、走者なしでもクイック気味のフォームで105球を投げきった。
振り返れば、「鉄板コンビ」誕生は福岡だった。昨年3月19日のオープン戦。「今日ダメなら確実にファーム行き。ラストチャンスの覚悟」と気合を入れたマウンドで好投し、開幕ローテ最後の1枠にすべり込んだ。同戦で19年以来4年ぶりにバッテリーを組んだのが同期入団の山本だった。
東はエースへの階段を駆け上がり、山本も正捕手へと成長。練習日の28日、右尺骨骨折から約1カ月半ぶりに1軍合流した山本とグラウンドを見つめて懐かしんだ。
この日はベンチ入りしなかった山本だが、球場内で“相棒”に声援を送っていた。東は「思い出の地でまた勝つことができて特別な1勝になった」と、かみしめた。【小早川宗一郎】
▽DeNA山本(右尺骨骨折でベンチ入りはせずに球場でチームの勝利を見届け)「貢献できたらもちろん一番いいですけど、今まではテレビで見てたので、雰囲気を味わえて幸せだなと思いながらみてました」



