もはや敵地は大好物!? 阪神が巨人との直接対決で連日の快勝を収め、4月29日以来となる単独首位に立った。絶好調の3番森下翔太外野手(24)が1回に先制打を放ち、2回は3戦連発となる左越え5号2ラン。初回から3イニング連続2得点から2カード連続の勝ち越しを決めた。東京ドームで開幕から無傷の5連勝は球団史上初の快挙。9連戦最終日となる7日も、こりゃあ期待できまっせ!
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前夜からの勢いは本物だった。2回2死一塁。森下は真ん中付近の136キロカットボールにグッとこらえた。両手を離すことなく、フルスイング。打った瞬間、左翼席からは大歓声が上がった。バットを握ったまま打球を見届け、やがて左翼席へスタンドイン。悠々とダイヤモンドを回った。
「いい角度で上がってくれた。いいホームランでした」
3試合連発の今季5号2ラン。初回1死三塁の初打席でもライナーで左前に運ぶ先制適時打を放ち、チームに主導権をもたらした。4安打4打点の前夜から数えて、この試合の2打席目までで6打席連続安打。この日の2安打で2位の巨人吉川に3本差をつけるセ・リーグトップの44安打目をマークした。
「ただ調子が良い悪いとかではなく、1試合1打席ごとに自分の中で課題を持ってやっている。それで大きなブレを生むことなく、結果を出せているのかなと思います」
世間はゴールデンウイーク最終日。連休中も快音は鳴りやまず、5試合連続安打だ。子どもたちも多く観戦に訪れた中、連日の大活躍を届けてきた。「子どもに夢を与えられる職業。ゴールデンウイークというタイミングがいい時に活躍した姿を見せられたのは、良いことかなと思います」。
自身もかつては1人の野球少年だった。幼少期、普段の学校生活などでは朝に両親から起こされることもしばしば。一方で母ゆりさんいわく、野球が絡んだ時は別人だったという。「小さい時から野球に行く時間は守っていた。遅刻しないとか『いつ行かないといけない』とか。好きなことで前向きにやっていたんだなと思います」。
夢中で白球を追いかける日々は今も変わらない。大好きな野球と向き合い、努力を重ねてここまでたどり着いた。
チームは5戦連続の2ケタ安打で7得点大勝。球団史上初となる東京ドームでの開幕5戦5勝を決め、4月29日以来の単独首位に返り咲いた。藤川監督も「数字が物語っていますし、いい結果をたくさん持ってきている状態ですからね。丁寧に日々やってくれていますね」と目を細めた大暴れ。絶好調の3番が頼もしい。【波部俊之介】
▼阪神が開幕から東京ドームの巨人戦に5連勝。52年のフランチャイズ制以降、ビジターの巨人戦で開幕5連勝以上は、73年中日7連勝(後楽園)84年中日8連勝(後楽園5、盛岡、仙台、郡山)17年広島8連勝(東京ドーム6、岐阜、京セラ)24年ヤクルト5連勝(東京ドーム)に次いで5度目となり、阪神では初めて。
▼東京ドームの巨人戦に限れば、開幕5連勝以上は前記17年広島(7連勝)、同24年ヤクルト5連勝に次ぐ。これで東京ドームの巨人戦は通算189勝263敗12分け、勝率4割1分8厘となった。今季は苦手球場でどれだけ連勝を伸ばせるか?
▼また、前日の6回から7イニング連続得点。阪神の7イニング以上連続得点は14年9月17日ヤクルト戦の8回~19日中日戦の6回に記録した8イニング連続以来で、巨人戦では初。
阪神佐藤輝(1安打。初回には大きな左飛)「あと1メートル、2メートル飛ばせるように頑張ります」



