楽天浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初、史上56人目の通算2000安打を達成した。チームでは15年松井稼頭央以来2人目の大台到達で大阪桐蔭出身者では初の名球会入りの資格を得た。
マジック「1」で迎えたこの日は「3番一塁」でスタメン出場。1回1死二塁、カウント2-2から右前に運ぶ技ありの先制適時打。2試合連続安打をマークし、大台に乗せた。前日23日日本ハム戦では2回に左前打を放ち、出場5試合ぶりにHランプをともしていた。
チームは1点差を守り切って勝利。試合後に行われた記者会見では、古巣西武への感謝や、節目が迫った中での重責に苦しんだ胸中、野球人生の原点や家族への思いを振り返った。浅村の一問一答は以下の通り。
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【あいさつ】
本日、ようやく達成することができました。みなさん、本当にありがとうございます。
-率直な気持ちは
うれしいというよりも一番はホッとしてます。そっちの方が大きいかなと。
-お立ち台では熱いものが。どんな思い
うれしい記録のはずなんですけど、それがいつの間にか苦しいなという風に変わって。毎日毎日みなさんに『今日打てなかったですけど』とか『あと何本』とか聞かれていくうちに、しんどくなって。家族、自分の周りの人も球場にほぼ毎日来てもらって、なんかいろんな人に申し訳ないと思う部分があって、そこからのプレッシャーはすごく感じてました。
-今日の打席について。1打席目の前の気持ちは
打席に入った時はそんな(2000本のことは)考えてなかったですけど、前の小深田が盗塁してくれて。いきなり得点圏で回ってきましたし、ここ何試合か点がとれてなかったですし、先制点というところもなかなかとれないなかでの初回の得点圏のケースだったので。あと1本で2000本というよりもチームのために先制したいという気持ちの方が強かった、というかそれしか考えてなかったので。打った瞬間に2000本だなという感覚は出ましたけど、打席の中では全く出なかったです。
-ヒットの感触は
長所である右方向にしっかり強い打球を打つということを若い時からやってきましたので、2000本目もそういう形で良いヒットだったなと思います。
-どんな方にどんな思いを伝えたい
良いときも悪い時も変わらず支えてくれた人はほんとうに多くてそういう人たちのために打ちたい気持ちもありましたし、そういう人たちの前で打てたことはちょっとした恩返しができたんじゃないかなと思います。
-今日のヒットはキャリアにどんな意味を持つ
忘れることのないヒットになると思いますし、2000本というヒットを打ってきましたけど、その中でも一番思い出に残る1本になったと思います。
-ホームで達成
ビジターでのチャンスもたくさんあったんですけど、なかなかヒットが出ない日々が続いて、ホームに帰ってきて大勢のファンの皆さんの前で打てたことはすごく、報われるかなと思います。
-平成生まれで初
率直にうれしいですけど、試合に出た数も多いですし。西武ライオンズさん、僕が若くて力もないときからずっと使ってくれた当時の監督やコーチの方々に感謝しかないですし、今の自分がいるのはそういう人たちがいたからだと思うので本当に感謝しかないです。
-重圧や精神面、どんな思い?
全然スムーズにいかなかったので。残り10本切ったあたりから重圧もありましたし、それと同時に調子もちょっと下降してもやもやした気持ちもありましたし。チームとしての目標ではないので、ただ自分の記録というだけだったので早く終わらせて、早くチームのために集中したいと思ってたんですけどそれがプレッシャーに変わってなかなかヒットが出ない。今までにない感覚はありましたし、苦しかったです。
-改めてファンへのメッセージ
本当に「アサメーター」のボードを掲げてカウントしてくれて、ファンの人がすごく盛り上がってくれてうれしかったですし、そういうファンの方々の前で早く達成したいと思っていた。今日こうして達成してチームも勝って、すごく幸せです。
-今後の個人の目標とチームの目標は
個人としては今の所ないので、まず1本ずつ打っていくことが大事ですし、その1本を打つために今までもずっと練習してきた。1本を打つ難しさを感じてますけど、1本でも多くチームに貢献できるように頑張りたい。チームとしてはなかなかうまくいかないことが多いですけど、何とか打破して上を目指してやりたいなと。
-節目、これまでの野球人生の原点はいつ
原点ですか。うーん。高校になるんじゃないですかね。入学とかドンピシャのタイミングではないですけど、全体的に。大阪桐蔭に入って、大阪桐蔭の野球を学んで、それがなかったら今の自分はいないと思うので。原点と言えば大阪桐蔭での野球の厳しさですかね。
-節目の時に長所が活きる打撃が
理想的な打撃ができたと思いますし、自分は右方向に打てるようになってから安定した成績を若い時から出せるようになりましたので。自分の中では右方向にヒット、ホームランを打つのはすごく大事なことだし長所でもある。そういったところを節目節目で打てているのはまだまだできそうだなと思いますし、やらないとなと思います。
-プロ17年目での達成となった
プロに入った時は2000本なんて全く目標にしてませんでしたし、とにかくチームのレギュラーをとって息の長い選手になりたいと思ってスタートした。まさかここまで来るとは思ってなかったですけど、自分なりに頑張ったつもりなのでその頑張りが報われた気がします。
-大阪桐蔭出身者でで初めての2000安打
それはうれしいです。偉大なOBがたくさんいるなかで、大阪桐蔭で1人目というのはうれしいですし、まだまだ打てると思って自分も日々努力していくので大阪桐蔭といったらすぐ名前が挙がるような、偉大な選手になれるようにもっともっと努力していきたいと思います。
-家族へ何を伝えたい
もう、いつもありがとうということが一番最初に言いたいですね。一緒に苦しんで、一緒に喜んできたので。一緒の感覚ではいると思うのでいつもありがとうと言いたいです。
-もう会った?
まだです。
◆浅村栄斗(あさむら・ひでと)1990年(平2)11月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年の08年夏、甲子園で6試合16安打を放って優勝。同年ドラフト3位で西武入団。3年目の11年に1軍に定着し、初の規定打席到達。18年オフにFAで楽天移籍。本塁打王、打点王が各2度。ベストナイン8度、ゴールデングラブ賞2度。オールスター出場8度。16年から昨季まで9年連続全試合出場。19年プレミア12、21年東京五輪で日本代表。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5億円。夫人はタレント、フリーアナウンサーの淡輪(たんのわ)ゆき。
◆日本プロ野球名球会 通算2000安打を達成した浅村は、名球会入りの資格を得た。名球会は78年に設立され、野球振興、社会貢献を目的にする団体。入会資格は日米通算で投手なら200勝または250セーブ、打者なら2000安打以上。入会資格に相当する記録保持者が、特例で入会する制度もある。理事長は古田敦也氏。



