元広島監督の山本浩二氏(78)が6日、3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんの自宅を弔問、2人の「ミスター」が静かな会話を交わした。選手、監督として長年対戦してきたライバルの様子に「すごく穏やかに眠られていた」と重い口を開け語った。
現役時代から「ミスター赤ヘル」の異名を持ち、監督としても長嶋巨人と戦い、野球界を盛り上げた。「若い時から敵チームでありながらすごくかわいがってもらった。すごく身近な人で、憧れの人でもあった」。長嶋氏の訃報を聞いた後「どうしても来たいなと思い」と電話し、約30分間の弔問が実現した。
先輩ミスターからは「コーちゃん」と呼ばれ、引退後も食事やゴルフを楽しむ仲となった。長嶋氏は病魔に侵されたが、2004年のアテネ五輪代表で監督、山本氏も13年WBCでジャパンを指揮。日の丸を背負った経験も共通項だった。
次女の三奈さんに見送られて自宅を出た後、山本氏はこみ上げる亡き先輩への涙を抑え「最後に会えてよかったというか、ありがとうございますしかない。本当にお世話になりました」と弔意を示した。



