今季初登板でプロ初先発の広島左腕、高(たか)太一投手(24)が、6回1失点でプロ初勝利を飾った。93球で5安打5奪三振。粘り強い投球が光った。

「震えが止まらなくて…。腕を振ったら、震えが止まったので良かった」。ガチガチの緊張が、次第に堂々ピッチに変わった。

新人の昨季はシーズン最終戦の1試合登板。2軍で磨いた真っ直ぐとスライダーを武器に、1軍先発に抜てきされた。「チームの勝ちにつながる投球ができたことが一番っス。2軍暮らしが長く、貢献できていなかったので少しずつ結果を残していきたい」。ウイニングボールはこの日観戦した両親にプレゼントする。

2年目左腕の熱投がナインの心に火を付けた。この日はアメフト風の特別ユニホームを着用。0-1の6回の攻撃前、ベンチ前で「ハドル」ならぬ円陣を組んだ。藤井ヘッドコーチが「高に勝ちをつけなアカン」とゲキ。一丸となり、小園が逆転適時打を放った。

新井監督も「打者に向かっていく姿勢も見えた。成長していると思うし、気持ちが強い。ハートの強さを感じます」と絶賛した。新星が連勝を導き、4位中日に0・5ゲーム差に接近。7月は4勝16敗3分けと大きく負け越したが、へこたれてはいない。月が変わって前進あるのみだ。【林英樹】

◆高太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛出身。広陵では河野(現広島)石原(現ヤクルト)と同期で、高3時の19年にセンバツ出場。大商大を経て23年ドラフト2位で広島入団。24年10月5日ヤクルト戦(マツダスタジアム)でプロ初登板、初ホールド。今季推定年俸1200万円。179センチ、89キロ。左投げ左打ち。

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