今季124試合目にして、西武のレアンドロ・セデーニョ内野手(27)は誰もが待ち望んだような放物線を飛ばした。
「7番DH」で出場した8回の第4打席。2点が追加された勢いで打席へ。日本ハム生田目のツーシームを完璧に捉え、バックスクリーンまで運んでみせた。
「本当に久しぶりだったので、打ててまずはホッとしてるとともに、チームに貢献できたことが本当にうれしいです」
8回表の攻撃が終わり、西武ファンから「レアンドロ!」コールが起きると、ベンチから乗り出して後方のファンたちにこぶしを突き上げてみせた。
仙台での楽天戦でフェンス間際の左飛を飛ばし、この日の第3打席もバックスクリーンまで1メートルという特大の中飛に。
「あれで自信がついて、自分の理想の形で打てたのが良かったです」
フロントもファンも皆、「4番セデーニョ」を描いてシーズンに入った。3度の2軍落ち。打率はまだ2割に届かない。
「長打が求められていると思うので、打って結果がなかなか出なくてけっこうへこみました」
でもタイラー・ネビン外野手(28)らに励まされ、2軍戦でも家族が観戦に訪れ、心折れずにここまでやって来た。
試合前には日本ハム・レイエスから3本、バットをもらった。3本ともこの日の試合で使った。西口監督にも仙台で焼き肉をごちそうしてもらった。「またお願いします」とこの日の試合後にもお願いした。
この夜のようなアーチを開幕から何本も飛ばせていれば、チームも自身も今、違う局面で戦っていたかもしれない。でも前を向くしかない。「自分のいい形で打てればチームに貢献できると思う」と信じ、流れを変えようと動く。
「ファンの皆さんが熱くて、本当にいいファンの方が多くて。それもライオンズの大好きなところ」
熱い獅子たちのシーズンは、まだ終わっていない。【金子真仁】



