西武隅田知一郎投手(26)はプロ入り後「10勝目」がかかる試合で8度、足踏みしていた。先発した楽天戦で6回5安打2失点。9度目にようやく。「ファンの皆さんにはすごく歯がゆい思いをさせてしまったんですけど、期待に応えられて良かったです」と笑顔が光った。
自身は9勝9敗、チームは59勝69敗3分けでのこの日。白黒で印象がガラッと変わるマウンドで「10勝&60勝」を得た。今井とのダブルエースと期待されたプロ4年目の今季、5月を終えて6勝2敗。OB松坂大輔氏の「シーズン序盤は良くなくても何とか最低限で踏みとどまれるように」との助言を上回るペースで投げたが、疲労もあって白星ペースは落ちてきた。
ただ、基盤はしっかり作ってきた。同じくOB工藤公康氏のフォームを理想とする。「工藤さんは柔らかいマウンドであのフォーム。それを硬いマウンドでもやりましょうっていうのが今年のテーマです」。球場ごとの傾斜への対応法も「1個1個あります」というこだわり具合。そこに5球種を掛け合わせ、高い次元で投球を組み立てる。だから本来はもっと勝てる。「もっと成長した姿を見せられるように」と誓い、追求は続く。【金子真仁】



