日本ハム山県秀内野手(23)が、1点を追う3回1死一塁で、左中間フェンス直撃の同点適時三塁打を放ち“海賊打線”に火を付けた。右拳を力強く突き出し、ガッツポーズ。17日の上沢からの1発に続き2戦連続長打で勝利に貢献。「感触的にはそんなに(よくない感じ)だったんですけど、思ったより伸びてくれた。しっかり振ったおかげかな」と振り返った。
守備を評価されて入団も、9月9日ソフトバンク戦でモイネロから2打席連発。CS1号を含め、長打力が目覚めてきた。1軍に同行している横尾2軍打撃コーチの「簡単には打てないから、常に何ができるか考えながら打席に入りなさい」という言葉を胸に急成長。「定石は一、二塁間にゴロを打って一、三塁にする」この日の状況も、「でもそれだけじゃなくて、普通に振りに行った」と、頭脳をフル回転させ、相手バッテリーとの駆け引きを制した。
“みそぎ”の一打でもあった。北山のレギュラーシーズン最終登板だった9月25日西武戦。4点リードの7回から守備固めで出場し、逆転負けにつながる失策を犯した。北山は10勝目を逃し、9勝でシーズンを終えた。この日は1回無死一塁で送りバントを失敗(捕ゴロ)。「チームと北山さんに迷惑ばかりかけていられないので、打って応えたいと思っていた。取り返せて良かった」と安堵(あんど)した。
2戦連続の打棒爆発で“シリーズ男”の予感が漂ってきたが、「逆に長打以外の打席も、もっと工夫できると思う」。偏差値70超えの名門、早大学院出身のルーキーが、逆転突破への道を切り開く。【永野高輔】



