プロ野球の快記録や珍しい記録からシーズンを振り返る「データで見る2025ペナント」がスタート。プロ野球を球団別に連載、続いて日本人大リーガーの計13回。第12回は阪神。
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阪神才木浩人投手(27)がリーグ1位の防御率1・55を記録した。昨季も1・83で、2年続けて防御率1点台は同じく昨季と今季にマークしたモイネロ(ソフトバンク)もいるが、阪神では65、66年の村山以来59年ぶり。才木は昨季が初の規定投球回到達。初到達から2シーズン続けて防御率1点台以下は、モイネロとともに15、16人目。ほとんどが戦前に入団した選手で、2リーグ制後は5人だけ。セ・リーグでは56、57年の堀内(巨人)と中山(中日)以来68年ぶりで、阪神では1リーグ時代の景浦、藤村富、御園生の3人以来88年ぶりの快挙だった。
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才木は主軸を抑えていた。対戦打順別の成績を見ると、4番打者に対しては67打数3安打の打率4分5厘。今季4番に安打を許したのは、4月29日ボスラー(中日)右2、7月1日吉川(巨人)右安、8月24日村上(ヤクルト)左本の3本だけ。打たれたのはいずれも左打者で、右の4番は44打数ノーヒットと全く打たせていなかった。5番打者も1割8分8厘、0本塁打、0打点と中心選手には仕事をさせなかった。
3~5番のクリーンアップに対する被打率は1割5分9厘。同僚の村上の2割1分4厘や、モイネロの1割8分5厘を抑え、12球団トップだった。2リーグ制後の規定投球回到達者と比べても歴代4番目に低く、セ・リーグでは09年チェン(中日)に次いで2位。阪神では68年江夏の1割8分を抜いて最も低かった。近年は1、2番に強打者を置くMLB流のセオリーも浸透しつつあり、打順の考えが以前とは異なる部分もあるが、相手の主軸を抑えていたのは事実。昨季を上回る防御率での連続1点台は納得の数字だった。【多田周平】



