ヤクルト奥川恭伸投手(24)がスイーパー習得に乗り出していることを明かした。

7日、沖縄・浦添キャンプでライブBPに登板。最速147キロをマーク。打者のべ4人に対して37球を投げて安打性の打球を3本に抑え、調整がうまくいっていることを示した。

「ここまでやりたいことが順調にできています。もう少し力が抜けて、バランスが取れてくると、もうちょっと良くなってくると思います」。話していても自然に笑顔になる。特に手応えを感じたのがスライダーだ。「もともと得意な球ですが、今日はすごく良かった。握りを変えて、曲がりを大きくすることに取り組んでいます」と明かした。

甲子園を沸かせた時から切れ味鋭いスライダーが代名詞だった。プロ7年目を迎え、得意の球種を進化させるタイミングと判断。大谷翔平(ドジャース)ばりの、スイーパー習得に着手している。「ブルペンで握りを変えてやっていたんです。(曲がり幅の違う)何種類も投げられたらいいかなと思って」。曲がり幅の違うスライダーを投げ分けられたら、打者はかなり厄介だ。

ただし、こうも言う。「まっすぐと落ちる球が一番大事になってくるので、取り組まなきゃいけないのはそっちかな」。昨年もそうだったが、コンディション不良で離脱してきた過去がある。年間通してローテーションを守るには、球数を抑え、体にあまり負荷をかけずに打者を打ち取るすべを会得する必要がある。武器はいくつあってもいい。

オフからここまで、奥川の順調な調整ぶりに池山監督の言葉も弾む。「あの表情、笑顔が一番。寒い戸田で半そでで100球以上投げたり、昨年の反省から『脱奥川』をやっているような感じがするね」。奥川も「とにかく1年間、1軍にいることが目標」と言う。2年連続の開幕投手よりも大事なものがある。【沢田啓太郎】

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