「報道が事実であるとすれば、個人のモラルの欠如と言わざるを得ないです」。12日、日大三の部員2人が児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造や提供)容疑で書類送検されたことを受け、高野連関係者の1人がため息を吐いた。
知り合いの女子生徒にわいせつ動画を送らせ、複数人の部員の間で動画が広まった疑いが持たれている。撮影した性的な動画を共有すること自体が常識を大きく逸脱した行為だが、今回動画を拡散する上で使われたのがSNSだった点も見逃すことはできない。「多くの学校現場ではSNSとの向き合い方について生徒たちに指導していますし、時には警察署員の力も借りて研修を行う学校もあります」と手厚く対応に当たっているが、高校球界におけるSNS上のトラブルは後を絶たない。
昨夏、甲子園大会に出場した広陵(広島)は、過去の暴力事案を巡ってSNS上で真偽不明の情報が拡散し、大会途中に出場を辞退。騒動に絡み寮に「爆破予告」が届く事態に発展した。あれから半年足らずで、再びSNSを介した不祥事で甲子園常連校に激震が走った。
防ぐ手だてはあるのか。高野連関係者は「SNS以前に、社会の1人の構成員としての役割は何なのか。どうしてルールを守らないといけないのか。高校生たちに伝わるか伝わらないかではなく、伝えるのが『教育』の役割。それが教員の果たすこと」と言い聞かせるように訴えた。【高校野球取材班】



