今秋ドラフト候補の慶大・渡辺和大投手(4年=高松商)が、明大から23年秋以来となる勝ち点をもたらす好投を見せた。第1戦に続いて中1日での登板。初回に味方のエラーも絡んで2点を与えたが、2回以降は立ち直り無失点。8回121球を投げ2失点で、今季負けなしの3勝目。価値ある1勝をもたらし「非常に優勝に前進する勝ち点になったかと思います」とかみしめた。

25日の明大1回戦では昨年春の東大1回戦(完封)以来となる完投勝利。チームの対明大戦の連敗を8で止めた。内角をえぐる直球と落ち幅の大きいスライダーはこの日も効果を発揮し、毎回の13奪三振と昨秋王者の相手を手玉に取った。ロッテ榎アマスカウトグループディレクターは「ストレートやチェンジアップを効果的に使いながら、インコースにも自信を持って投げ込む。2試合続けて見ましたが、特にスライダーのキレは抜群。相手打線が対応できなかった」とたたえた。ヤクルト余田スカウトは力に頼らず、胸郭をしっかり捩りながら体を使って注目し「ゴムと同じくエコなフォーム。腕が遅れてくるから反応も合わせづらい。ドラフトに向けて、今後の活躍が楽しみな選手」と評した。

これぞエースという活躍で昨秋王者を退けたことに、堀井哲也監督(64)は「渡辺はよく粘って抑えた。コントロールは昨年より圧倒的によくなったし、新しい球種も増えて成長を感じます。明治さんから2試合続けてこれだけのピッチングができたんですから、自信になったと思います」と話した。