DeNAが新助っ人として米ジャイアンツからFAとなったヘラル・エンカーナシオン外野手(28)を獲得に向け、本格調査していることが22日、分かった。現在チームは20勝22敗で借金2。本塁打は両リーグワーストの23本で、直近では28イニング連続無得点を記録するなど打線の補強が急務となっていた。先発要員でホワイトソックスをFAとなったオスバルド・ビド投手(30)の獲得にも乗り出しており、28年ぶりのリーグ優勝に向け、積極的な補強に動いている。
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DeNAがパワー不足に陥る打線のてこ入れに動いた。昨季はリーグトップの110本塁打も、今季はここまで両リーグワーストの23本塁打。主将の筒香は上半身のコンディション不良で離脱した期間があり、主軸の牧も右太もも裏の肉離れで離脱中。新助っ人で唯一の野手ヒュンメルも3本塁打にとどまっており、直近はスタメン出場の機会も減少している。
獲得に乗り出しているドミニカ共和国出身のエンカーナシオンは、身長193センチ、体重120キロの右の長距離砲。メジャー通算94試合、打率2割1分1厘、10本塁打、40打点をマークする。24年からはジャイアンツでプレー。今季は17試合で打率1割7分5厘、0本塁打と苦しんだが、豪快な打撃は本塁打不足に苦しむDeNA打線に大きなプラスとなり得る。今季、両翼は打率チームトップの度会に加えてヒュンメル、勝又、佐野らが担うが、さらなる強化へ、エンカーナシオンに白羽の矢が立った。
人柄も魅力的だ。元中日李鍾範の息子で韓国代表、24年からジャイアンツでプレーする李政厚と仲良し。25年にロッカーが隣同士になり、仲を深めた。李政厚は「ジェリー(エンカーナシオン)はクラブハウスにいつも明るいエネルギーを与えてくれるタイプ」と語る。韓国語も覚え、コミュニケーション能力の高さを発揮。その人柄は、日本でも好材料となるはずだ。
4位からの逆転優勝へ向けて積極補強の手を緩めない。すでに先発要員でホワイトソックスFAの右腕ビドの獲得にも乗り出している。外国人選手はコックスが左ひじ内側側副靱帯(じんたい)の手術を受けてシーズン絶望、デュプランティエも上半身のコンディション不良と離脱が続く。日本人枠のビシエドを除けば、現在の1軍登録メンバーはルイーズ、レイノルズ、ヒュンメルのみと外国人枠が2枠余っている。悲願の28年ぶりリーグ優勝へ、戦力の最大化へ手を打っていく。
◆ヘラル・エンカーナシオン 1997年10月22日生まれ、ドミニカ共和国出身。22年にマーリンズでメジャーデビューし、デビュー戦で満塁本塁打。デビュー戦での満塁本塁打は00年以降メジャー9人目、ドミニカ共和国出身では初めて。24年はメキシコリーグでプレーし、同年5月にジャイアンツとマイナー契約。メジャーに昇格すると35試合に出場し、打率2割4分8厘、5本塁打、19打点。昨季は19試合で打率2割、2本塁打、7打点にとどまった。マイナー通算595試合、97本塁打、342打点、打率2割6分3厘。193センチ、120キロ。右投げ右打ち。



