阪神に連夜のダブルエラーがあった緊迫の甲子園で、西武は守りきった。前夜と同じ3点リード、そして上位打線からという局面で、9回裏は岩城颯空投手(22)を2夜連続で送り出した。岩城は2夜連続で荒れ、ともに失点したが、ともにセーブを挙げた。
西口文也監督(53)は試合前「今日も行くつもり」とセーブシチュエーションでの岩城起用を想定し、実行した。「信頼して後ろに置いてるわけだから。でも最近は自分で四球出してピンチ作ってる。修正していかないと」と、ヒヤヒヤの連勝を振り返った。
360度黄色い甲子園。ピンチでの相手声援は100デシベルを安定して超える。三塁の渡部は「連携は取りづらいですね。声も届きにくいし」と証言する。甲子園初登板の篠原は「セットに入ってから、すごくいっぱい声が聞こえて、なんかタイム掛かってるのかなと思って外しました」とその異様な環境を振り返った。
平静でいるのも難しい状況で、岩城がリードを守り切ったのも何よりの事実。好守が続く源田の若手投手への声掛けも日々目立つ。「何を言うわけでもなく間合いを」。ミスが出ても連鎖せず、集中してしのぎ切れるのが今の西武の強さ。雨にぬれながら4万2000人の虎党に負けじと声を張った380人の獅子党も、報われた。【金子真仁】



