西武が阪神を破り、交流戦21度目で初の優勝に輝いた。18試合を14勝3敗1分け。セ6球団に全て勝ち越す優勝で、11年のソフトバンクを抜いて交流戦歴代最高勝率となった。
24年はシーズン91敗とどん底まで落ちたチームが、わずか2年で「優勝」まで盛り返した。この日は先発の武内夏暉投手(24)が見事な投球。佐藤、大山から連続見逃し三振を奪うなど抜群の切れ味で、阪神打線に致命的な当たりを許さなかった。阪神才木を打ちあぐねた打線は5回、桑原将志外野手(32)の適時打で先制し、試合の主導権を握った。
西口文也監督(53)就任2年目の今季、シーズン序盤は課題の得点力が高まらず、最大で借金が5(4月16日終了時点で6勝11敗1分け)まで膨らんだ。主砲と期待した入団2年目のタイラー・ネビン内野手(29)のコンディション不良による出遅れが響いた。
1、2軍の選手入れ替えを活発にする中で、移籍1年目の昨季は7試合の出場にとどまった平沢大河内野手(28)が、大きな存在感を見せた。一時は4割超まで打率を上げ、平沢の活躍とともにチームも急上昇。27勝20敗1分けのパ・リーグ首位で交流戦を迎えた。
交流戦は、5月26日のヤクルト戦(神宮)で9回2死から甲斐野央投手(29)が、昨季まで西武に在籍したヤクルト・モンテルに同点被弾を浴びる衝撃の幕開け。西口監督も「想像ができていない中で打たれてしまって。ガクって来そうなところだった」と正直に明かす。
ただ、そこを延長戦の末に勝って好調ヤクルトに勝ち越すと、DeNA、敵地での阪神、中日、ホームに戻っての広島、巨人と全6カードで押し込まれることなく、むしろ接戦を制して白星を重ねていった。長谷川信哉外野手(24)は2試合連続サヨナラ打を含む、3試合連続決勝打で盛り上げた。
7日の中日戦(バンテリンドーム)では延長11回裏2死満塁の大ピンチで、上田大河投手(24)や柘植世那捕手(29)、一塁のネビンが見事にサインプレーでピックオフを完成。その前日6日の中日戦では隅田知一郎投手(26)がセーフティースクイズに成功した。
選手の自主性に加え、選手層の厚さ、組織力の高さも優勝の要因となった。西口監督は攻撃の作戦については「こっちは(ベンチで)分からない部分もあるので、そこは選手に任せようという部分もある」とチームの好調を支えるさい配の一端を明かした。
交流戦を終え、41勝23敗2分けの貯金18に。リーグ戦は19日のオリックス3連戦(京セラドーム大阪)から再開。長期遠征も含めた夏場の戦いへ挑み、リーグ優勝を目指す。【金子真仁】



