敗戦を経て、さらに強くなる-。第75回全日本大学野球選手権記念大会は、関大(関西学生)の54年ぶり優勝で幕を閉じた。連覇を目指した東北福祉大(仙台6大学)は4強、富士大(北東北)は8強、東日本国際大(南東北)は16強に終わった。今秋ドラフト候補に挙がる主力たちは収穫もあれば、課題にも直面。さらなる高みを目指し、ラストシーズンに向かう。
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「自分が引っ張りきれませんでした」。東北福祉大のエース猪俣駿太投手(4年=明秀学園日立)は静かに振り返った。慶大(東京6大学)との準決勝では、相手先発の渡辺和大投手(4年=高松商)が8者連続奪三振の大会タイ記録をマーク。猪俣は7回から登板するも、1回2/3を3失点。「相手の先発の勢いというか、自分もそういう風にいければと思っていたのですが、どうしても気持ちが先走ってしまいました」とリードを広げられ、肩を落とした。
リーグ戦は無傷の5勝で防御率1・09をマークし、MVPとベストナインを獲得した。だが、今大会では3試合に登板し、防御率3・21と苦しんだ。「3試合を通して投げたい球が投げられず、葛藤や悩みがある中で割り切って投げようと思ったのですが、どうしても味方頼りになってしまいました」。だが、下は向かない。「あとは自分が成長するしかないと思います」と、最速155キロ右腕は実りの秋を誓った。



