広島が4番・坂倉将吾捕手(28)の決勝打で、4月17日以来の4位に浮上した。同点の8回1死一、三塁で、阪神村上のストレートを右前に運び、決勝点をたたき出した。
坂倉にとって、リーグ戦再開後の初安打。「あんまり一喜一憂というか浮き沈みが一番、自分を見失うと思うので。なるべくこう、いい感じでいけたらいいかなと思ってます」と冷静に振り返ったが、打った瞬間は珍しく一塁ベース上で派手なガッツポーズ。「別人です」ととぼけたが、値千金の一打になった。
好機を導いたのは、名原典彦外野手(26)だ。自身プロ初の4安打目が、8回の決勝機につながった。青森大時代に4打数4安打はあったが、プロでは3安打以上が初で「26歳まで猛打賞を打ったことなかったんで、打ててよかったです」とヒーローインタビューで声を弾ませた。
3回には阪神のエースから「気持ちで」同点の3号ソロも打った。5月の支配下昇格後、どんどん自分史を塗り替えていく。「気合と根性で食らいついていく姿が、ああいう選手はファンの心も打つと思います」と新井貴浩監督(49)も目を細める。未来を担う新戦力が好機を作り、チームを背負う主軸が試合を決めた。何よりの勝ち方で順位を上げた。【堀まどか】



