ヤクルトが接戦をものにして、貯金消滅の危機を回避した。9日ぶりに本拠地に戻ってきた神宮での一戦。連敗を2でストップし、神宮の夜空は歓喜の傘で揺れた。
嫌な流れを吹き飛ばしたのは助っ人のバットだった。同点に追いつかれた直後の7回1死三塁。ドミンゴ・サンタナ外野手(33)が前進守備の三遊間を抜ける決勝の左前適時打を放った。値千金の一打に「打ったのはストレート。岩田が良い形で出塁してくれ、何としてもかえしたかったので抜けてくれて良かったです」と振り返った。なお、2死一、二塁から赤羽由紘内野手(26)の左前適時打で巨人を突き放した。
投げては先発の山野太一投手(27)が7回109球を投げて5安打9奪三振3失点の力投で5月29日以来、約1カ月半ぶりとなる8勝目をマークした。150キロ超えの直球に多彩な変化球を織り交ぜ6回まで無失点。3点の援護をもらった直後の7回1死二、三塁からは代打坂本に甘く入ったスライダーを捉えられ、左翼スタンド最前列への痛恨の同点3ランを浴び「点を取ってもらったのに直ぐに返されてしまったので申し訳ないです」。マウンド上でぼうぜんとした表情を浮かべたが、味方の援護で白星を手にした。
定位置に戻った“伊織キラー”の活躍も効いた。長岡秀樹内野手(24)が6月28日以来となる1番で出場。3回1死の第2打席で右前打を放つと、6回無死の第3打席も右前打でマルチ安打をマークした。さらに、2死一、二塁となってから赤羽の右前打に激走。間一髪で捕手のタッチをかいくぐり先制のホームを踏んだ。巨人先発の山崎とは試合前時点で24打数11安打、打率4割5分8厘。好相性を見せつけ、試合の均衡を破る起点をつくった。



