西武が大事な日本ハム3連戦の初戦を制し、日本ハムと入れ替わって再び2位に浮上した。
8回、代走に起用された高松渡内野手(27)が日本ハムバッテリーの厳重な警戒網をかいくぐって二盗に成功。そこから決勝点をもぎ取った。
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ベンチ裏通路で取材を受ける西武高松に、鳥越裕介ヘッドコーチ(55)が「(高松を)ほめてくれ!!」と声を張る。普段、集中力の欠けたプレーには厳しいヘッドからの、最大級の賛辞だ。高松も会釈を返す。
鳥越ヘッドからは「オーラがないのう」とイジられたことがある。ニコニコし、おとなしい性格。中日時代は「盗塁は5個成功し、10個失敗するタイプ」と高松は回想する。「止まれ」「走るな」のサインも出る悪循環に苦しんだ。
西武は投高打低だ。高松の足が生む「1得点」の価値は大きい。ソフトバンク周東も知る鳥越ヘッドは就任1年目の昨季、高松のことをこう話した。
「周東はほぼ完成形。近いものも高松にはある。いかにプレッシャーを和らげてあげるか。無言で背中を押したい。そのための日頃の会話。怒られるとかアウトでいろいろ言われるのが、一番恐怖だと思う。それがないように。あなたを信用してますから、と」
けん制データはタブレットが充電切れになるまで眺める。準備と能力と、それを発揮できる環境。今季はなかなか1軍に呼ばれず「焦りも」と明かした。まだ遅くない。プロの足で勝った。【金子真仁】



