西武トレイ・ウィンゲンター投手(32)が日本プロ野球新記録となる19試合連続ホールドを達成した。

「チームで勝ち取った記録かなと思っています」

そう言った。首脳陣や選手はもちろん、助っ人右腕の表現する“チーム”の範囲は多岐にわたる。

右肩の張りで開幕直前に2軍調整となった。実は肩だけではなかった。春季キャンプ中から腰に張りを感じ、投球頻度を控えていた。「腰は5年くらい前に手術して、付き合っていかなきゃいけない部分ではあります」と話した。

だから2軍調整中もぶり返さないよう、慎重に進めていた。1軍復帰時には「体の状態もすごくいいですし、ファームにいる間もトレーナーやコーチの方々にすごく気にかけていただいて、今日100%に持ってくることができていると思います」と、何よりも先にトレーニングやメディカル部門のスタッフたちへの感謝を口にした。

オフに夫人と日本語を学ぶ機会もあったという。少しずつ単語も学びながら、話すより何より、壁を低くしてきた。2軍調整中、何度か記者の背後から忍び寄り「ハーイ」とバリトンボイスを響かせてきた。

この日のお立ち台でもスタンドを見上げて言った。

「ライオンズファンの方々、今日は来ていただいてありがとうございます。ビジターだと数的にちょっと不利だと思うんですけども、しっかり声援は届いています」

ウィンゲンターは周囲に誠実にリスペクトを払いながら、西武でのプレーを楽しんでいる。だから日本新記録も「チームで」と表現した。【金子真仁】

【動画】西武ウィンゲンターが19試合連続ホールド プロ野球新記録