中学硬式野球の5団体がリーグの垣根を越えて日本一を争う大会で、静岡裾野リトルシニア(東東海地区代表)が大分明野ボーイズ(大分=中九州地区代表)に3-4で初戦敗退した。準優勝した2023年(令5)以来の上位進出を目指したが、1点が届かなかった。
強力投手陣の大黒柱・大竹煌毅(3年)が立ち上がりから苦しんだ。1回表に3安打で2点を奪われた。しぶとく粘られ、球数が増えていく。佐藤裕徳監督が「こんな大竹は見たことがない」という内容で、4回は自らの失策に死球が絡み1死満塁。2番手の梶暖登(3年)がマウンドに上がった。
難しい場面だ。梶は「やってやろうの気持ちが強すぎて冷静さを欠いてしまった」と最初の打者に2点打を浴びた。そこからは失点を食い止め、130キロ台の直球を次々投げ込んだ。気迫をみなぎらせながら、冷静さも失わない理想の投球で、最終回まで追加点を許さなかった。
1点差で敗れた。「入部したころは周りのレベルが高すぎて、何回もくじけました。それでも練習を続けて、全国の舞台に立てた。負けた悔しさは高校でリベンジしたいです」と気丈に話した。そして、「大分明野の選手とももう1回やってみたい。そのためには甲子園に出たい」。中学最後の全国大会で、新たな目標が生まれた。【久我悟】



