ミスターの安打数に肩を並べた。5点を追う4回2死一塁、巨人坂本勇人内野手(37)が初球からバットを出した。DeNA竹田の外角スライダーをうまく拾い、最後は片手一本で左前へ運んだ。チャンスを広げる一打は、NPB通算2471本目の安打。巨人の偉大な先輩・長嶋茂雄に並び、通算安打数は歴代9位に浮上した。
プロ20年目。最年長として、首位を争うチームを支える。この日は、開幕カード以来となる3試合連続のスタメン出場。序盤で大量リードを奪われた上に3回まで無安打に封じられていたが、チーム初安打を放ち鼓舞した。出場5試合連続安打で、9月は打率3割1分3厘と状態も上向き。かつて、長嶋さんからかけられた「お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない」という言葉通り、優勝9度、日本一2度と勝利を知るベテランが、存在感を示している。
阪神と競り合い、落とせない終盤戦。ミスターに追いつき、現役最多安打更新中の背番号6は「並んだだけなので、明日頑張ります」と謙虚に言った。頂点に向け、安打を積み上げていく。【北村健龍】



