元南海(後にダイエー、現ソフトバンク)捕手の香川伸行氏が26日に52歳で死去したことを受け、かつてともにプレーした元横浜(現DeNA)監督の牛島和彦氏や、ソフトバンクの球団関係者は27日、香川氏の死を悼んだ。

 大阪・浪商高(現大体大浪商高)でバッテリーを組んだ牛島氏は「彼の大きな背中を見ながら、追い付き追い越せでやってきた」と述懐。「何でや、まだ早いやろう、と思う」と惜しんだ。

 南海、ダイエーで同僚だったソフトバンクの小川史ヘッドコーチは「あの『ドカベン』のキャラクターで、華があってお客さんを呼べる選手だった。残念」と目を潤ませ、藤本博史打撃コーチも「寂しい。先輩だけど、誰からも嫌われない、人なつこい人だった」と悲しんだ。

 南海でバッテリーを組んでいた加藤伸一投手コーチは、ある試合では終盤まで直球だけでリードしてもらったと思い出を語り、「香川さんらしい、面白い発想のインサイドワークだった」と神妙な面持ちだった。