昨年パ・リーグ本塁打王の西武中村剛也内野手(25)が、渡辺監督から56発指令を受けた。24日、東京・港区の「ザ・プリンスパークタワー東京」で披露宴を行った。乾杯を務めた渡辺監督から「4番が決まっていないので、チャレンジしてほしい。昨年の46発はプロローグ。56発を目指してほしい」と激励された。中村は「1本ずつ積み重ねていきたい」と、王、カブレラ、ローズが持つシーズン55本塁打の日本記録挑戦を強く意識した。

 新たな目標に向けて、まずはゲンをかつぐ。披露宴のサプライズゲストとして、親交のある人気ヒップホップグループ「HOME

 MADE

 家族」を招待。打席の登場曲「サンキュー!!」を一緒になって熱唱すると、会場のムードは最高潮に達した。「今年も同じ曲を使いたい」とタイトルを獲得した昨年の再現を誓った。

 チームメートら141人から盛大な祝福を受け、汗だくになった中村は「式の準備は、ほとんど嫁さんにやってもらいました。これから2人で頑張っていきたい」と麻里恵夫人(27)と見つめ合った。こだわったウエディングケーキの高さは3メートル。つくりもののケーキではなく「生ケーキでできるだけ高くしてほしい。人と同じじゃ嫌なので」と強くリクエストしたという。日本人離れしたパワーで、誰も手の届かない高さまで本塁打を積み上げる。【柴田猛夫】

 [2009年1月25日8時18分

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