マッチ棒バットの次は短小バット?

 阪神の新外国人ケビン・メンチ外野手(31=ブルージェイズ)が2日、オリジナルバットを発注したことが分かった。和田打撃コーチから渡された前の手(左手)を鍛えるトレーニングバットを使用。好感触を得て、さらに短いバットを用意してもらうように要望した。

 メンチが、笑みを浮かべてバットを眺めた。屋内練習場でのティー打撃。約65センチのトレーニングバットを握って、左手1本でボールを打った。リストを強化するためにチームに常備されている練習用バットを大いに気に入った様子。すぐに右手の手刀でバットの先端から約15センチの部分でカットする動作を繰り返した。

 国際担当の三宅編成部次長は「もっと短いバットを作ってくれと言っていたよ。練習用だけど、左手首の強化にいいと言っていた」と説明した。メンチのバットは33・5インチ(85・1センチ)でふくらみがないユニークな極細タイプで、マッチ棒バットと呼ばれる。それに加えて長さ約50センチと、異例の特注品を使用する。まさに鬼に金棒の状態へと準備は万端だ。

 メンチはこの日、新井のマスコットバットも練習で試した。「マスコットがないっていうから、あげましたよ」と新井。初体験の日本野球に慣れるために「自分なりにしっくり来るバットを探したい」と話しており、何でもトライする構え。当初1週間は別調整だったが、体調の良さから5日の第2クールからは屋外練習を予定。メンチが大爆発に向けて準備を整えている。【益田一弘】

 [2009年2月3日11時17分

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