真弓監督が沖縄初ぼえだ~!

 阪神・宜野座キャンプの2日、右翼戦争を繰り広げる林威助(30)、桜井広大(25)のスローイング特守練習に、真弓明信監督(55)が捕球役で参加。「いいぞ~!」、「ナイスボール!」などと声を張り上げて成長を褒めた。最後には声がかすれるほどの絶叫で、レギュラー取りを目指す2人を鼓舞。新監督のエンジンが早くも温まってきた。

 BGMのJ-POPが目立っていた宜野座球場に、肉声がとどろいた。今キャンプで初めてグラウンドで声を張り上げたのはナインやコーチではなく、背番号72の真弓監督だった。

 「よーしっ、いいぞー」

 「そうそう、ナイスボールや~」

 黄色いグラブをはめて、ネットの前に構えた。山脇コーチがノックする打球を外野の位置でキャッチしてバックホームを繰り返す特守に、林と桜井が励んでいた。昨秋の安芸キャンプで基本のステップを教え、スローイングを1から作り直した真弓監督が、2人の成長を肌で確かめようと、練習に緊急参加。沖縄で“初ぼえ”となる激励の声を飛ばした。

 昨秋も捕手役や打撃投手などで精力的に体を動かしたが、かけ声はわずかだった。今回は、1球受けるごとにのどを震わせ、球場中にその声が響いた。腹の底からはき出すような、伸びのあるテノール。秋に教えた成果を実感できた喜びだった。

 「だいぶよくなっていた。取ってから投げるまでが早くなるし、基本が固まればあまり力を入れないでも送球がいく。バラツキもなくなってくるからね」。

 これまで捕球から投げるまで4歩のステップを刻んでいた林と桜井に、3歩目に投げるよう修正させたのが昨秋だった。春に課題をクリアしていた2人に、第2弾として歩幅を広げるように指示。時折「広く、広く」とかけた声もほとんど絶叫だった。

 林は「今日はいい感じでした。桜井に教えていたことをボクもまねした」と指揮官ボイスに乗せられた。桜井も「ステップの確認で、スムーズに投げられるように」と必死に取り組んだ。本格化した右翼戦争で、新外国人メンチやベテラン桧山はまだ別メニュー調整中の第1クール。期待の戦士を、真弓監督が美声で励ました。【町田達彦】

 [2009年2月3日11時17分

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