ソフトバンクが反撃態勢を整える。右肩炎症で2軍調整中の多村仁外野手(32)が7日、8日のウエスタン・リーグ中日戦(雁の巣)での実戦復帰を明言。開幕戦で右手甲を骨折した松田宣浩内野手(25)も近日中に2軍戦に出場する見込み。右太ももを痛めていた村松有人外野手(36)も2軍戦で打率5割2分6厘と好調で、19日阪神戦から始まる交流戦期間中の一斉合流が現実味を帯びてきた。借金3と苦しい戦いが続くチームだが、故障者復帰で交流戦連覇を飾り、一気に上昇気流に乗る。
頼もしい3人がいよいよ帰ってくる。まずは多村だ。右肩を痛めての戦線離脱から1カ月余り。この日、西戸崎室内練習場でランニングなどを行った通算127本塁打のスラッガーは「(実戦復帰は)明日からと考えている」と、8日のウエスタンリーグ中日戦での実戦復帰を明言した。今季はオープン戦前半だけで2アーチ。松中、小久保のあとを打つ6番打者として開幕前から期待が集まった。しかし、3月25日の阪神戦で右肩を負傷。2軍でのリハビリ生活を強いられたが、すでにフリー打撃では万全の状態に近く、残るは実戦勘のみ。一気に復帰への階段を駆け上がる気配を見せている。
松中、小久保の前を任される打者にも明るい兆しがある。松田だ。今季はチームで唯一オープン戦フル出場。将来の大砲候補として3番に固定したい首脳陣の期待に応え4本塁打を放つなど絶好調で迎えた4月3日の開幕戦に悲劇に見舞われた。一塁に帰塁の際に右手甲を骨折…。だが、つらいリハビリに耐え、8日に福岡市内の病院で最終検査を受ける段階まできた。結果に問題がなければ、復帰プランは加速する。
この日は西戸崎室内練習場でフリー打撃も再開。「打っても怖さはないし痛みもない」と、通常よりは遅い球ながら投手の球を打ったことに笑顔を見せた。ノックも受け、定位置の三塁から一塁への送球もこなした。「まだ8割くらい(の力)で投げている」と話すが、守備での下半身の動きなど、患部の右手甲以外は仕上がっている模様だ。
そしてもう1人、頼もしい男がいる。村松だ。6年ぶりに古巣復帰したベテランは、右太ももの違和感で2月キャンプから2軍調整。「(1軍に)上がってからは最後まで働きたい」と慎重に調整を続けてきたが、ここにきてペースが上がってきた。2軍戦では4月17日の代打での実戦復帰以降、徐々に打席数も増やし左翼の守備にもついた。11試合に出場し、打率5割2分6厘と安打を量産。3選手の1軍昇格時期については、福岡ヤフードームでのウエスタンリーグ阪神戦(12日)を秋山監督が視察して検討する見込み。5月中の3選手昇格は濃厚だが、交流戦スタートの19日阪神戦に一斉合流する可能性もある。
30試合を消化し、借金3。苦戦するチームにとって交流戦連覇は何よりの起爆剤になる。3人の復帰秒読みは、なんとも心強い。【倉成孝史】
[2009年5月8日11時6分
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