西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)のフリー打撃登板が23日に内定した。20日、キャンプ初のブルペン4連投。「納得のいく投球ができた」という94球で首脳陣をうならせ、やっと登板のチャンスを得た。

 55球目から打席に入った渡辺監督の目の前へ剛速球を投げ続けた。ボールを受けた上本から「145キロは出てる」と驚かれたが「スピードは出そうと思えば150くらいいつでも出す自信はあります」と言ってのけた。渡辺監督が「すごい良かった」と目を見張れば、ここまでシビアに見つめてきた潮崎投手コーチも「やっとベールを脱いだ感じ。遅いっちゅーねん。だいぶ厚着してたんだな」と合格点を与えた。これには雄星も「初めて褒められました。潮崎さんが辛口というか、今まで自分が情けない投球をしてきたので」と素直に喜んだ。

 早くても24日と見られたフリー打撃登板は、この日の投球で1日繰り上がった。「バッターが立てば、まとめられる自信はあります。時間もないのでアピールしないと」。待ちに待ったプロの打者との対戦に興奮を抑えきれなかった。

 [2010年2月21日8時37分

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