巨人内海哲也投手(27)が22日、体の張りのため、出場選手登録から外れた。開幕から4戦4勝と絶好調だったが、19日の投手練習から軽めの調整に変更した。20日のウオーミングアップでは軽めのダッシュをしており、上半身に異変が生じたとみられる。25日の広島戦(東京ドーム)は2軍調整中の野間口か、この日1軍に合流したオビスポが先発する。27日からの9連戦は、内海の復帰も視野に入れながら、2軍調整中の福田ら総動員で乗り切る構えだ。

 首位を快走する巨人のエースにアクシデントが起こった。先発ローテ順なら、この日の横浜戦(岐阜)で先発予定だった内海だが、体の張りのため回避。この日は、川崎市のジャイアンツ球場で汗を流し「気持ちを切り替えていくしかない」と話していたが、今後のシーズンを見据え、治療を優先したようだ。

 絶好調だった。2度目の開幕投手を任され、ここまで負けなしの4連勝。前回15日の阪神戦では7回1失点で勝利を収めていた。18日の練習では長距離ダッシュで調整。21日の練習でも下半身強化のメニューは行っており、上半身に張りがあるとみられる。原監督は登録抹消の発表前、「お医者さんの(意見)もあるしね」と、検査を受けたことを示唆。診察結果を踏まえた上で決断したようだ。最短なら5月2日の阪神戦(甲子園)で1軍復帰できるが、斎藤投手コーチは27日からの9連戦を念頭に「9連戦中に1度投げてくれれば」と話し、最短での復帰は厳しい状況だ。

 大黒柱の穴を埋めるのは、野間口とオビスポだ。野間口はイースタン・リーグで3試合に登板し2勝。防御率2・25と安定した成績を残している。雨天中止になったが、内海の代役として、この日の横浜戦で先発予定だったオビスポもチームに帯同予定。25日の広島戦では、2人のいずれかが先発起用される可能性が高い。斎藤投手コーチは「2軍にいる選手にも準備はしておけ、と言ってますから」と話した。2軍には福田も先発要員でスタンバイ。チーム一丸で危機を乗り越える。

 [2010年4月23日9時13分

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