<中日2-1ヤクルト>◇7日◇ナゴヤドーム
暴れ馬が大変身した。今季初登板となった中日中田賢一投手(27)が8回まで4安打1失点と好投。勝ち星こそ逃したが、無四球7奪三振の投げっぷりだ。
「球数も少なかったし、テンポよく投げられた。きょうはあまりボールが先行する気がしなかった」
突然ストライクが入らなくなり、四球を出して崩れる悪い癖も出ず、ストライク先行。下半身を意識し、体の軸を使って投げることで、制球力がアップした。一度も3ボールを与えなかった。
プロ6年目の今年は3年ぶりの2ケタ勝利が目標。だが、キャンプ中盤に右前腕を痛め、2軍に降格。別メニュー調整が続いた。気持ちを切らさず「(5月11日の)誕生日までに1軍に上がろう」と目標を立て、チャンスを待った。4日に1軍昇格。「間に合ってよかった」と、出番に備えて気持ちを高めた。
試合前には、治療でナゴヤドームを訪れた井端から「頑張れよ!」と激励を受けた。1月にグアム合同自主トレを行った間柄。開幕からチームを引っ張ってきた先輩の言葉に「上(1軍)のマウンドで思い切ってボールを投げるために自主トレにも行ったわけですから」と結果でこたえた。
落合監督も「ここ何年かで一番よかったんじゃないか」と絶賛するほどの出来。暴れ馬から名馬へ―。変身を予感させるコントロール抜群の快投で、中田の2010年が幕を開けた。【福岡吉央】
[2010年5月8日10時5分
紙面から]ソーシャルブックマーク



