<オールスターゲーム:全セ5-5全パ>第2戦◇24日◇ハードオフ新潟

 広島東出輝裕内野手(29)が、全セ反撃の口火を切った。8番二塁で先発すると、5回、先頭打者で左前打して出塁、青木(ヤクルト)の適時三塁打などこの回3得点を呼び込んだ。6回には二塁打を放って初の球宴複数安打もマークするなど4打数2安打。球宴自己初のフル出場も果たした。前田健、広瀬の球宴初出場組を率いた東出が、出場4回目の貫禄(かんろく)を見せつけた。

 第1戦で球宴初安打を記録すると、この日は2打席目から2本の長短打を重ねた。全セ反撃の起点になった東出は「フル出場は聞いてなかったですね。こういう(メンバーの)中でやれてよかった。(出場4回目で)気が楽になりました」と笑った。球宴出場に際し「マエケン(前田健)が初めて出るので、僕はその世話役で行きます」と話し周囲を笑わせた。栗原の辞退で広瀬が初出場したため、結局2人を「引率」する形になった。

 08年に3割1分を打った実力者も、今季は2割7分前後で停滞。そんな中、ファン投票で選出され「成績が悪いのに選んでもらい光栄です」と話していた。この日の活躍でファンへの返礼も果たせた。27日からは後半戦が始まる。球宴での活躍を糧に、東出が苦しむチームにカツを入れる。

 [2010年7月25日11時20分

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