<広島5-4阪神>◇3日◇マツダスタジアム
阪神鳥谷敬内野手(29)は1発でダメージを与えた。2点リードの3回1死。カウント0-2となり、積極的に打って出た。広島中田が投じた外角高め137キロ直球を逆らわずにミートする。しっかり体重を乗せた打球はあっさり左翼フェンスをオーバー。「(バッティングカウントの)0-2だったので思い切っていこうと思っていました。良い形でとらえられた」。4試合ぶりの17号ソロで一時はリードを3点に広げた。
練習前、チームに衝撃が走った。長年に渡ってチームを支え続けた矢野が引退を決意-。選手会長は表情にこそ出さないが、驚きを隠さなかった。「最近、ほとんどお会いしていなかったので、本当に実感がわかないというか…。実感がわかないとしか言いようがない」。多くは語らなかった。心の奥に思いを秘め、いざグラウンドに走った。そして、勝利へのスピードを加速させる1発を披露。流れに乗ったかに思えただけに、敗戦という事実が悔しい。
これで7試合連続安打。球団記録の月間43安打をマークした8月を終え、9月に入っても調子は下降線をたどらない。自己最多を更新中の打点は87となり、打率3割もキープ。“次”に目を向ければ、下を向く要素はまったくない。2010年シーズンもいよいよ最終章に差し掛かり、鳥谷にスキは見当たらない。矢野という要が抜けても、虎には頼れる3番がいる。
[2010年9月4日11時24分
紙面から]ソーシャルブックマーク




