ドラの亀田が武者修行や!

 中日と育成選手として契約することになった木下達生投手(23)が契約後に単身ドミニカ共和国に乗り込むことが11月30日、分かった。期間は3日から21日までの3週間で、約30万円の費用はすべて自腹。かつてその風貌からボクシング界の風雲児にちなみ「ハムの亀田興毅」と呼ばれた男が、異例のドミニカ修行を敢行する。

 「どうせやるなら思い切っていってみようと思いました。向こうのハングリー精神を学びたい。球の速いピッチャーも多いし、学ぶことは多いと思う」。

 温めていたプランだった。日本ハム時代にも知人を通じてドミニカ修行を試みたが、球団からストップがかかった。だが、今回はワケが違う。ドミニカ共和国といえば、中日が06年からウインターリーグに若手選手を派遣してきた“修行の場”。球団からはすぐにゴーサインが出たという。「どういう形になるか分からないけど、とにかく練習に参加させてもらう。試合にも出られたらいいですけどね。野球道具以外は持って行かないです」。

 ドミニカは現在、ウインターリーグのまっただ中。練習参加することまでは決まっているが、それ以降はまったくの未定だ。すべては己の右腕次第。竜の若武者がまた1人、異国の地に旅立つ。【桝井聡】

 [2010年12月1日11時10分

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