オレも勝ちたいんや!

 阪神真弓明信監督(57)が14日に沖縄・恩納村のチーム宿舎で取材に応じ、16日の日本ハム戦(名護)で若虎に「必勝指令」を出した。勝利への意欲を問われ、迷いなく言い切った。

 「それはもちろん。昨日も勝ちたかった」。

 11年初陣となった13日ヤクルト戦は、打線が振るわず、3安打完封負け。一夜明け、表情は穏やかながら、若手野手に厳しい言葉を並べた。

 「キャンプの始めから、アピールせなアカン。それなりにはできているが、簡単に実戦で結果が出ると思っていない」。

 次戦もチャンスを奪うことはしない。意地を見せてもらう考えだ。

 リベンジの舞台は、精彩を欠く若虎たちと対照的な面々がいる。日本ハムのキャンプ地・名護は、黄金ルーキー斎藤や主砲候補の中田ら若い力で活気に満ちている。「熱気をもらってこようか…」。真弓監督は冗談まじりに言ったが、それは本音ではない。

 「向こうも仕上がりがいいだろうし、投げる投手にいろいろと見せてもらえる」。

 中田斬りは何よりのアピールになる。野手だけでなく、登板予定の鶴ら投手陣にも、完封を期待した。

 攻守ともに奮起すれば、自然と今季初白星はついてくる。19日から始まる安芸の紅白戦から主力クラスが実戦に登場する方向。若手のチャンスはそれほど多くない。再び指揮官が怒るのか。それともご満悦が見られるのか。名護フィーバーを吹き飛ばすには結果しかない。【田口真一郎】

 [2011年2月15日11時8分

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