プロ３年目の阪神柴田講平外野手（２４）がセンター争いで、一気にトップの座に躍り出た。紅白戦に７番中堅で先発出場。２回に右前へ２点タイムリーを放ち、左翼に代わった５回には正確な本塁送球で補殺を記録した。「いい結果が出た。明日からも今日以上の結果を出したい」。攻守のアピールに満足感を漂わした。

　今キャンプの注目点の１つが中堅争い。俊介や坂、浅井が有力候補だが、柴田の存在が一気にクローズアップされた。真弓監督は争いの先頭に立ったことを認めて断言した。

　「柴田は動きがいい。ボールを追っていても、体のキレがある。（争いで）抜けている。これから競争してもらって、力をつけてもらう」。

　昨年は２月１３日の練習試合で右手甲に死球を受け、骨折により早々と１軍を離脱。「最後まで沖縄で練習できて達成感はある。充実したキャンプを送れている」。今季は練習量の多さにも耐え、順調に力をつけてきた。試合後の特守では真弓監督から直接ノックを受けた。ライバルが目立った活躍を見せていないうちに、首位独走といきたいところだ。

　［2011年2月20日11時8分

　紙面から］ソーシャルブックマーク