<オープン戦:巨人1-1楽天>◇20日◇那覇

 巨人西村健太朗投手(25)が開幕ローテーション入りへ大きく前進した。首痛を発症した沢村の先発回避で巡ってきたチャンス。“緊急登板”で3回を2安打1失点で自責点は0。直球の最速は145キロをマーク。1回無失点だった15日の紅白戦から2戦連続でアピールし、「全体的に真っすぐが(指の)かかりがよくて、走ってたと思います。自信を持って投げられています」と充実した表情だった。

 キャンプは2軍スタートで悔しい思いがあった。「表現が難しいですけど…やってやりたいという感じはありました」と、闘志を秘めていた。昨秋のキャンプから突っ込むクセのあったフォームを修正。右足に体重をしっかり乗せてから体重移動する意識を強くした。「しっくりくるようになってきた」と、徐々に手応えを感じてきている。

 先発ローテーション6枠のうち、内海、東野はほぼ当確。外国人で2枠、沢村の加入を考えれば、実質残る枠は1つ。それでも川口投手総合コーチからは「最高でしょう。あれだけのボールが投げられれば。先発ローテに入ってくるでしょう」と絶賛された。期待の8年目右腕が、意地ではい上がってきた。【斎藤庸裕】

 [2011年2月21日9時9分

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