2年連続最多安打の阪神マット・マートン外野手(30)の30日開幕戦(対DeNA、京セラドーム大阪)出場が20日、絶望的となった。球団はこの日、前日19日にマートンが兵庫・尼崎市内の病院で精密検査を受け「左太もも裏の筋挫傷」と診断されたと発表。常川チーフトレーナーは全治について「発表しません」と話すにとどめた。マートンはこの日、甲子園クラブハウスで治療に専念。今日21日から鳴尾浜の球団施設でリハビリを行う。16日ロッテ戦(QVCマリン)で患部に痛みを訴え大阪に戻っていた。

 開幕までの残り試合を欠場し、ぶっつけで開幕出場する可能性も浮上していたが、状態は想像以上に思わしくなかった。和田監督は「心配なところではあるけど、こういう時のためにキャンプからやってきている。1つのチャンスなんでね。バタバタしないで、どっしりいこうと思っています」と代役の奮起を期待した。今後の回復次第では、開幕戦どころか長期離脱の可能性もある。現時点で右翼には柴田、林威助、新井良、伊藤隼太(22=慶大)浅井と候補が挙がり、一塁を城島と争うブラゼルもいざとなれば右翼を守る意気込みを示している。