オリックスが、レイズを戦力外となった松井秀喜外野手(38)の獲得に乗り出すことが7日、分かった。球団関係者は「もし日本に戻るなら、はっきり言って十分に活躍できる。セ・リーグと違ってパ・リーグにはDHもある」と話した。

 ダブルゴジラの結成だ。オリックスには「なにわのゴジラ」の異名をとった10年本塁打王T-岡田が在籍している。元祖ゴジラとのドリームタッグが結成されれば、破壊力は抜群だ。

 最下位に沈むチームはT-岡田以外に、左の長距離砲がおらず、苦心している。今季の指名打者は右の北川、竹原、高橋信、最近はスケールズら両打ち打者が座っているが、主に7番だ。DHをさらに効果的に使うためにも、左のロングヒッターは補強ポイントだ。

 松井は7月25日にレ軍から戦力外通告を受けた。当面の間は体調維持を主眼に置きながら、時間をかけて現役続行、引退を含めた判断をすることになりそうだ。球団関係者は「本人の考えもあるでしょう」と意思を尊重する構え。その上で、日本復帰が選択肢に入った場合、速やかにオファーできるように準備する。

 昨季はヤンキースとの契約が切れた井川にいち早くアプローチして、今季開幕直前の入団にこぎつけた。松井にはDeNAも興味を示しているが、DH制のメリットを武器に、1歩も引くつもりはない。T-岡田、李大浩、松井の3人がそろえば、まばゆいばかりの輝き。13年シーズンに向けて、戦力整備を進める。