<ソフトバンク2-5ロッテ>◇6日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク3年目の捕手山下斐紹(20)がプロ初出場、初安打を放った。4回に細川の代打で出場すると、そのままマスクをかぶった。

 初安打は2打席目だった。7回1死一塁。ファウル6球で粘った10球目のスライダーを右前へはじき返した。「スライダーが続いていたので狙おうと」と読み通りの一打だった。初安打のボールはロッテ一塁手の井口から直接、一塁ベース上の山下に手渡された。「井口さんに『初めての出場で、あんなに粘って打てる打者は見たことない』と言われました。すごい自信になります」とほおを緩めた。記念球は千葉市内の母真弓さんに贈る。

 4月27日に出場選手登録され、10日目、9戦目でようやく巡ってきたチャンスで結果を出した。2軍で好調だった打撃を維持するために、試合後のマシン打撃を欠かさなかった。この日の試合後、今日7日以降、再び2軍での調整を伝えられた。「悔しいけど、いい勉強になった。次は上がる時はレギュラーで」と前を向いた。