最高のオヤジへ-。現役に別れを告げた中日山崎武司内野手(44)の最愛の息子・大貴さん(2年=愛工大名電)が、日刊スポーツに手記を寄せた。引退を告げられた瞬間を振り返り、27年間の現役生活を戦い抜いた父に感謝のメッセージを送った。
ちょうどナゴヤドームで試合見に来ていたときかな。7月26日の巨人戦のあと。試合が終わってずっと待っててやっと来たと思ったら「2軍落ちだわ」って。帰りの車で「2軍落ちしたから今シーズンでやめるわ」。家に帰るまでお通夜みたいだったね。交流戦の時に1軍に上がったとき、次に2軍落ちたらやめるって話はしてたよね。だから2軍落ちっていうことはどういうことかは、家族みんな分かってたよ。
引き留めようとは思わなかった。この2年間は楽しんでいない。ベンチに座ってる顔なんか見ると乗り切れていない。家ではそんなこと一切言わないけど、そう思ってた。やっぱりつらかったんだと思う。必要とされないわけじゃないけど、ベンチで座ってるのはつらかったんだと思う。引き留めてもこういう生活が待ってるんだろうと思うと、簡単に考え直してほしいとは言えなかったな。
昔から家で野球の話をよくしたね。「あれはもうちょっとで入ってたな」とか。「あの場面は-」とか。ホームラン打ったときの夜のスポーツニュースを僕が録画して、それを家族で見て寝るって感じだった。今は本人ネタはめっきり減っちゃったけどね。
これまで数えきれないくらい大貴君は野球やらないの?
って周りから聞かれたけど、なんでやらなきゃいけないのって思ってた。比べられたくないって。パパも「野球しろ」とは一切言わなかったよね。自分の好きなことを貫いて稼いで、ここまできたというのはすごいと思う。尊敬する人は?
って聞かれれば父と答える。僕が一番のファンだと思う。
いつか来ると思ってたけどやっぱりつらいね。シーズンを全うするまでは言わないでおこうと思ってたからようやく言える。27年間、本当にお疲れさまでした。これからも何らかの形で野球で関わりながら仕事をする姿を見せてほしい。1年間、家族のためにゆっくりっていうのはいいから。とにかく仕事です!
(長男、山崎大貴)



