腰の手術を受け休養中の楽天星野仙一監督(67)は、球宴での現場復帰を目指す。パ・リーグが3日、白紙となっていたマツダオールスターゲーム2014(18日・西武ドーム、19日・甲子園)の全パ監督を、星野監督が務めると発表した。今後の回復が思わしくなければ出場辞退の可能性もあるが、懸命のリハビリを続ける決意だ。

 星野監督が現場復帰の決意をにじませた。都内のNPB事務局で、パ・リーグの村山理事長(オリックス球団常務)が会見。星野監督が全パの指揮を執ることを発表した。「星野さんも『ファンの皆さんが楽しみにされているのであれば、できる限り指揮を執る方向で検討させていただく』ということで話がまとまりました」と、同監督の言葉を明かした。

 楽天の監督代行の交代劇が、早期復帰へ駆り立てた。6月30日に行われた実行委員会で星野監督は全パの総監督となり、実際の指揮は佐藤監督代行が執る案が承認された。この日、発表された監督推薦選手も、星野監督と佐藤監督代行で決めた。だが、前日2日、大久保2軍監督が新たな監督代行に就任。佐藤監督代行は投手コーチに戻ったため、全パ監督は白紙となった。

 指揮官が未定の事態にパ・リーグ側は星野監督の“登板”を求めた。村山理事長は「大久保さんにいきなり任せるというのも酷。そこで、楽天球団、パの各球団、12球団にも相談し、体調のこともあるが星野さんに何とか監督を引き受けていただけないかという話をしました」と説明した。この要望を、楽天は星野監督に伝達。同監督が了承した。

 不安要素は残る。既に退院しリハビリを開始しているが、まだ「つえを両方ついて歩いている」(立花球団社長)段階だ。同社長は「僕自身は(球宴での復帰は)難しいとは思う」と正直に言った。それでも「病気は監督とお医者さんしか分からない。監督に委ねています。NPBの強い要望を意気に感じていただいた」と復帰を期待した。

 村山理事長は「順調に回復しているということ。(欠場は)今のところ想定していない」と話した。球宴まで2週間。監督代行の交代が引き起こした事態を収拾するためにも、星野監督はリハビリに励む。【古川真弥】