今秋ドラフトの目玉、亜大・東浜巨投手(3年=沖縄尚学)が30日、都内の病院で右肘の精密検査を受け、投球再開に医師からゴーサインが出された。CT、エックス線に加え、MRIも撮影。右肘上部の炎症が縮小していることが判明した。昨年は東都リーグで胴上げ投手となるも、11月の明治神宮大会では痛みから登板を回避。以後はキャッチボールを含め投球を控えていた。

 2時間半にも及んだ検査が終わると、東浜に笑顔が戻った。「ひと安心です。痛みはないので、焦ることなく近距離から少しずつ始めたい。目の前でキャッチボールを見るともどかしくなったし、不安もあった。やっと前に進めます」と心境を吐露した。約2カ月間に及んだノースロー生活。春のリーグ戦に間に合わないという不安が消え、喜びがにじみ出た。

 炎症は、10ミリ×5ミリ程度に縮小した。既に痛みは消えており、精密検査をしなければ分からないほどの大きさ。鈴木医師は「投手にとっての生命線と言える内側側副靱帯(じんたい)はきれいだった。炎症は長い期間で自然に治るもの。今は症状がなく完治と言っていい」と太鼓判を押した。今後は慎重に調整を進め、来月の沖縄キャンプでブルペン入りを目指す。