広島からドラフト1位指名を受けた九州共立大・大瀬良大地投手(22=長崎日大)が29日、北九州市内の同校で指名あいさつを受けた。担当の田村スカウトら編成担当者のほか、野村謙二郎監督(47)も同席。背番号は野球殿堂入りした名投手・外木場義郎氏(68)や“炎のストッパー”故・津田恒実さんで知られる「14」を用意。大瀬良も津田さんの映像を見て気迫の投球に共通点を感じており“津田2世”襲名に意欲満々だ。
背番号「14」の話題になると、大瀬良の表情がぐっと引き締まった。
「津田さんら先輩がつけていた偉大な番号ということで、それくらいの選手にならなければいけないと思います。そして、14といえば大瀬良、とファンの印象に残るよう頑張っていきたいです」。
3球団競合の末、担当の田村スカウトが引き当てた黄金の右腕。この日の指名あいさつには、川端編成部長らに加え、野村監督も異例の参加。「交渉権確定」のクジにサインを入れてプレゼントしたが、さらに大きなおみやげが背番号「14」だった。
かつて外木場氏や“炎のストッパー”と呼ばれた故・津田さんがつけた番号だ。大瀬良自身も、津田さんと不思議な縁を感じていた。大学入学後、チームを背負って投げるようになってから、それまでにはなかった気持ちを前面に押し出す投球スタイルに変わった。4年になってからは、自分と同じタイプの投手はだれなのかを本などで調べた末に、津田さんに行き着いた。
インターネットで映像を入手し、繰り返し津田さんの投球を見た。大瀬良は「(津田さんは)ストレートで押していく印象。僕はまだストレートだけというわけにはいきませんが。気持ちを出して行くところを受け継いでいけたら」と“津田2世”襲名に意欲を見せた。
野村監督も「やっと会えた。本来の力を出せば結果はついてくると思う」とローテーションの一角を担うことを期待した。2014年に、背番号「14」が大暴れする。【高垣誠】
◆大瀬良大地(おおせら・だいち)1991年(平3)6月17日、長崎県大村市生まれ。小4から野球を始め、長崎日大では3年夏に甲子園出場。九州共立大では2年、4年で日米大学野球に出場。3年の時にはアジア選手権代表にも選出。台湾代表と対戦する今回の日本代表にも選出された。187センチ、88キロ。右投げ右打ち。家族は両親と弟2人、妹。
◆広島の主な背番号14
60年代から70年代に背負った外木場は、完全試合を含むノーヒットノーラン3回を達成するなど通算131勝をマーク。82年に新人王となった津田は85年からつけ、抑えに転向。「炎のストッパー」と呼ばれた。沢崎は97年にデビューし、12勝を挙げ新人王を獲得した。08年からは篠田がつけていた。



