WBCの1次ラウンドを4連勝で突破した侍ジャパンは、16日の準々決勝(東京ドーム)でA組2位のイタリアと対戦する。

先発登板が確実な大谷翔平投手(28)は、エンゼルスのデビッド・フレッチャー内野手(28)との同僚対決となる。

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1次ラウンドを1勝&打率5割、1本塁打、8打点と4連勝に貢献した大谷の次なる相手は、大の仲良しだ。先発登板見込みの準々決勝イタリア戦では、エンゼルスの同僚デビッド・フレッチャーと初対決になる。年齢もMLBデビュー年も同じ。今大会は16打数3安打と苦しむが、コンパクトなスイングで安打を稼ぎ、三振も比較的少ない好打者。ボール球をヒットゾーンに運ぶ悪球打ちも得意とする“くせ者”だ。

エンゼルスでは、試合前のウオーミングアップで大谷とジャンケン後にダッシュするなど一緒に汗を流し、クラブハウスではゲームで盛り上がる。かつては大谷の本塁打後、スーパーマリオのように互いがピョンっと跳ね上がって腕を合わせる「マリオ・ジャンプ」も話題となった。

大谷は決勝ラウンドでは打者1本に専念する見込み。投手大谷とトラウトの直接対決はなくなったが、その前に、米国行きをかけた負けられない一戦で同僚対決が実現する。真剣かつ楽しみな戦いは続く。【斎藤庸裕】

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