この盛り上がりがWBCだ。耳をつんざくような熱い声援。1次ラウンド東京プールでは最も注目度が高いであろう、日本と台湾の一戦。

超満員で熱気ある異様な雰囲気に包まれていた。もちろん東京ドームで日本が完全ホームなはずだが、試合前のセレモニーでの声の大きさも、日本の攻撃中も、むしろ台湾の熱気に圧倒された。

前日5日のオーストラリア戦は4万人超が集結。24年にプレミア12決勝で日本を破って世界王者になってからは台湾国内でも野球熱は高まっているそう。取材に来ていた台湾メディアの方に話を聞いても「台湾では野球が最も人気のスポーツで、プレミア12で優勝してからは注目度も高まってます」と教えてくれた。

さらに4万人超のファンはあの手この手でチケットを入手しているという。そもそも台湾からのルートではチケットは入手しにくく、わざわざ日本語のローソンチケットなどのサイトからアカウントを作ってチケット争奪戦に参戦しているそうだ。

「それだけ野球熱が高いんですよ」と台湾メディア。試合前の大谷のフリー打撃には台湾側もすし詰め状態の大混雑の中でカメラを構え、台湾の選手たちも大谷の豪快アーチをあっけにとられながら見つめていた。

思えば5日の台湾戦でソロアーチを放ったオーストラリア代表で24年のMLB全体1巡目指名の逸材バザナも会見で「子供のころ、代表チームがWBCやプレミア12で東京ドームで試合しているのを見ていた。東京ドームは僕にとって聖地のような場所」と話していた。06年の第1回大会から20年がたち、第6回を迎える今回。野球は決して世界的なスポーツではないが、それでも大会を経るごとに盛り上がりはどんどん増していると感じる。それだけWBCの注目度と魅力は高い。今回はどんな伝説が生まれるのか、楽しみしかない。【小早川宗一郎】

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