【マイアミ(米フロリダ州)12日(日本時間13日)=四竈衛】決戦の相手、ベネズエラの先発左腕レンジャー・スアレス投手(30=レッドソックス)を攻略するキーマンは、鈴木誠也外野手(31)と岡本和真内野手(29)の右打者2人-。14日(同15日)の準々決勝を前に、侍ジャパンが会場となるローンデポパークで公式練習を行った。好調を維持する大谷翔平投手(31)、吉田正尚外野手(32)の両左打者の前後を打つ見込みの鈴木、岡本が快音を残せば、おのずと勝利も近づくはずだ。
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南国マイアミの同球場内に、日本人ミュージシャンのヒットメドレーが流れる中、各選手はリラックスしながらもキビキビとした動きで汗を流した。長距離移動直後の前日は時差ボケ調整が主目的だったが、この日は決戦の舞台となるスタジアムで予行演習。フリー打撃では、各選手が左腕の打撃投手相手に、右へ左へ快打を打ち分けた。
左腕スアレス攻略のカギを握る鈴木にとって、同地は過去4年間、MLBで毎年プレーしてきた球場だ。通算9試合で39打数12安打、打率3割8厘、3本塁打、8打点と持ち前の勝負強さを発揮してきた。決戦当日は、ほぼアウェーの雰囲気が予想される。「みんな豪快なので、自分たちもそうなると淡泊になる。僕たちは僕たちなりに、今までやってきたスタイルの野球をしっかりやれば勝負になると思う。相手に合わせることなく、惑わされないように落ち着いてやれたらいいかなと思います」。鈴木は「普段着野球」の重要性を挙げた。
スアレス相手には、過去6打数2安打2四球、出塁率5割。サンプル数は少ないとはいえ、しっかりゾーンを見極めており、相性は悪くない。「覚えてないですけど、これから(映像を)見ます」。
3番吉田に続く4番に座る可能性のある岡本にとっても、いい残像がよぎる場所でもある。23年の前回大会決勝では本塁打を放ち、美酒に浸った球場で「また打てるように頑張りたい」と意気込んだ。1次ラウンド4試合ではノーアーチだったが、同地入り後のフリー打撃では柵越えを連発。現地入りした前日には、井端監督が「非常に良かった」と名指しで高く評価したばかり。「本当に、目の前の1球に集中して頑張りたいと思います」。鈴木、岡本にすれば、だれが主役でも脇役でも、勝利をつかみ取る決意に変わりはない。

