ボクシングのトリプル世界戦は20日、東京・両国国技館で開催される。メインで組まれたWBA世界バンタム級王座決定戦を控える同級1位増田陸(28=帝拳)、同級2位比嘉大吾(30=志成)が18日、都内で会見。増田は「紫電一閃(いっせん)」カウンターで初挑戦初奪取を狙い、比嘉は同郷の先輩王者・浜田剛史氏(65)が同会場で世界奪取した40年前を再現するKO勝利を目指す。
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世界初挑戦の増田は眼前に置かれたWBAベルトをみつめた。世界奪取のチャンスを迎え「1発で取りたい思いが強い。このベルトにふさわしいようなボクシングをしたい」と気を引き締めた。最大の武器はサウスポーから繰り出す左強打。左拳には、父から教えられた「紫電一閃」の思いが凝縮されている。
室町時代の日本刀を所持する増田は「研ぎ澄まされた刀が振り下ろされた時、一瞬光るひらめきを表した言葉。パンチ力があり1発でひっくり返すようなイメージを表している」と解説した。対戦相手の比嘉からリスク覚悟の猛攻を仕掛けると示唆された。「紫電一閃」カウンターが効果的になる。
「窮地に追い込まれる状況になった際に光る、自分自身の強さ。仕掛けられた時の練習もやってこられた。カウンターに気をつけてほしい」
12度防衛を誇った同門の先輩、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏の愛称を受け継ぎ「神の左の継承者」と言われる増田。「両国国技館でベルトを掲げる自分をイメージしている。ベルトがとても似合っていると思う」。集中力を研ぎすませた。【藤中栄二】

